第15回(2020年)受賞者
受賞者1
コニカミノルタ株式会社 BIC Japan
受賞理由
コニカミノルタ株式会社は医療現場の言葉の壁の解消のために、人間の通訳と機械の通訳を併用したタブレットの医療用音声翻訳アプリ「MELON」を2016年に開発し、それぞれの利点を生かした複合的なサービスを病院向けに事業化した。また、逆翻訳機能やログデータの可視化サービスなどの付加価値を提供し、病院の外国人患者受け入れに貢献している。医療現場をヒアリングし医療現場のニーズに沿った工夫があることが評価されて、500床以上の救急病院(例 筑波大学附属病院、東京医科歯科大学医学部附属病院、慶應義塾大学病院、東京慈恵会医科大学附属病院)や厚労省管轄の検疫所などに広く普及している。機械翻訳システムの実用化の促進および開発に貢献したという点でまさに長尾賞にふさわしい。
(2020年度は、COVID-19感染症の影響で授賞式を中止しました。写真をクリックすると拡大されます。)

長尾賞受賞者1
コニカミノルタ株式会社 BIC Japan
受賞者2
東芝デジタルソリューションズ株式会社
受賞理由
東芝デジタルソリューションズ株式会社の開発した特許庁の審査業務のための日英機械翻訳システムが2019年5月に稼働開始となり、2020年5月には中国特許公報および韓国特許公報にも対応するようになった。NMTエンジンを核に特徴の異なる複数のエンジンと同社の自然言語処理技術と最新のクラウド技術を組み合わせることで、多様な特許関連文書に対する、高精度かつ高速な応答を可能とする機械翻訳を実現した。近年性能向上の著しいNMTだけでなく、文書の部分によっては、より適切に翻訳できるRBMTとSMTを使うなど技術的な工夫にも優れている。特許戦略のグローバル化に伴い、特許文献を翻訳する頻度・件数は急増しており、経済的インパクトの大きな特許分野での独自方式の機械翻訳システムの実用化はまさに長尾賞にふさわしい業績と言える。

長尾賞受賞者2
東芝デジタルソリューションズ株式会社