近年、機械翻訳の精度が継続的に向上し、産業界で実用されるに伴い、機械翻訳が出力した訳文を修正する「ポストエディット」の業務が普及してきました。このポストエディット業務の標準化を目的として、2017 年には ISO 18587:2017「Translation services — Post-editing of machine translation output — Requirements」が発行され、グローバル企業のサプライヤー評価や入札にも、この認証取得が求められるケースが増加しています。
一方、日本国内には認証取得の支援機関が存在しないため、国内での認証取得が難しく、国内企業のビジネスの機会損失につながっています。
企業や組織が自身で規格への適合性を評価し、適切であれば、自らの責任において規格への運用およびその適合を宣言する「供給者適合宣言」制度が ISO/IEC 17050(JIS Q 17050)で定められています。
そこで、当協会では、会員企業がISO 18587 の「供給者適合宣言」を行うためのガイドライン文書を制定しました。
ガイドライン文書の構成
ISO供給者適合宣言支援ガイドライン文書( Ver 1.0)は以下の通りの構成となっています。- AAMTSDC2022-1に基づく供給者適合宣言書(付属書A)
- 宣言書のテンプレート
- AAMTSDC2022-1に基づく内部監査結果報告書(付属書B)
- 内部監査を実施した結果を記載した報告書のテンプレート
- AAMTSDC2022-1に基づく内部監査実施要項(付属書C)
- 内部監査を実施する際の注意点
- AAMTSDC2022-1に基づく適合性評価チェックリスト(付属書D)
- 自社のプロセス評価する基準となるチェックリスト
入手方法
本ガイドライン文書は、AAMT会員にのみ公開されます(無料)。AAMT会員のみが本ガイドライン文書に基づいた自己適合宣言ができることになります。
パスワードは会員に年度初めに配布されます。パスワードが不明な場合は、事務局までお問い合わせください。
お問合せ
本ガイドライン文書に関する不明点およびフィードバックがございましたら、aamtinfo@aamt.info にご連絡ください。