第2回AAMTセミナー

理工系の英語論文執筆における課題とAI自動翻訳ツールの活用


AAMTは機械翻訳(MT)の研究、製造と開発、利用についての事業を展開しているが、今回のAAMTセミナーでは現場での効果的活用について紹介する。

MT(AI自動翻訳)の性能が劇的に上がっているが、これらのツールにどの程度頼れば良いのか?どのように活用すべきか?大学で長年英語での論文指導されてきた講師は、MTに積極的に頼るべきと唱える。人間が考えなければならないことを整理し、その上でMTを活用しながら質の高い英文を作成するためのプロセスを提案。タイトルに「理工系」とあるが、分野は問わず、資料やメール作成などにも役立つ。英語が苦手でも、翻訳ツールを駆使し、ある程度の質を担保した英文を作成する貴重なノウハウである。MTを使いながら書き上げる実践指導は乞うご期待である。

講師

西山聖久氏(タシケント国立工科大学副学長・教授 博士(工学))

司会:中澤敏明氏(AAMT理事・東京大学大学院情報理工学系研究科 客員研究員)

日時

  • 2023年1月11日(水曜日)14:00~15:30

実施形式

  • Zoomオンライン
  • 講演後2週間のオンライン配信

参加費

  • 会員:3,000円(税込み)
  • 学生会員:1,000円(税込み)
  • 非会員5,000円(税込み)
  • 学生(非会員):2000円(税込み)

セミナー概要

 長年、工学部の教員として数百名を超える学生の英語論文執筆の指導を行ってきた経験を通じ、英語論⽂執筆の新手法を紹介する。論文執筆の障壁は、英語そのものではなく、日本語によっても研究概要が適切に書き上げられない点であり、研究室内のコミュニケーションを円滑にし、指導教員と学⽣、もしくは研究者同士の研究⽬的に関する認識を⼀致させた上で、確固たるアウトラインを共有しなければならない。
 これらが徹底されていることを前提とすれば、次に理工系の英語論文において求められるのは、読み⼿による解釈の相違を防ぐことである。このため、理⼯系に特化した英⽂ライティング⼿法を体得する必要があるが、この英⽂ライティング⼿法の習得にはある程度の鍛錬が必要であり、特に研究に時間を割かなければならない理⼯系の学生・研究者にとっては負担となる。
 本講演では、企業などで活用される問題解決思考に基づき発表者が考案した研究概要のテンプレートを用いた最短ルートで英語論⽂を完成させるプロセスとともに、近年、精度を⾶躍的に向上させているAI⾃動翻訳を合わせて活用することにより英語⼒の不⾜を補い、理⼯系英⽂を作成する方法を、実践を交えて紹介する。

講師プロフィール

1980年愛知県生まれ。2008年英国バーミンガム大学機械工学科博士課程修了。
大手製造業企業、名古屋大学工学部講師を経て現職。
専門は価値工学(VE)・発明的問題解決手法(TRIZ)といった問題解決思考を活用した異分野・異文化横断による問題解決。特に、これらの手法を英語論文執筆や研究支援に応用するなど、理工系の教育・研究を中心に活動を行っている。

●著書

  • 2016年『理工系なら必ず知っておきたい 英語論文を読みこなす技術: 頻出単語をイメージで把握! 論文の定型文だからわかりやすい! 』(誠文堂新光社)
  • 2019年『最短ルートで迷子にならない-理工系の英語論文執筆講座』(化学同人)
  • 2022年『理工系のAI英作文術〜誰でも簡単に正確な英文が書ける〜』(化学同人)

参加登録

下のフォームからお申し込みいただけます(Peatixに接続)。

今後のAAMTセミナーのご案内

日時:2023年3月中旬

タイトル:
海外投資家を引き付ける英文IR:コストや時間をかけない自動翻訳の活用(仮題)

講師:
西村賢治氏(海外IR戦略エキスパート)(現在、ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社在籍

受講費:
会員3,000円、学生1,000円、非会員5,000円

一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)
〒619-0289 京都府相楽郡精華町光台3-5 NICT先進的翻訳技術研究室内
URL: https://aamt.info/  MAIL: aamtevent@aamt.info

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